GyaO Review Blog[ギャオレビューブログ]

<< 釣りビジョン AREA FISHING in WINTER(ライフ&カルチャー) | main | スーパーフィッシング グランダー武蔵 #23(アニメ) >>
モリー先生との火曜日(映画)
★★★★★(3/1正午まで)

この作品をどのように評すれば良いのか、正直なところ僕にはよく分からない。とにかく、途中で自分が泣いてしまうのが怖くて、あんなに強く唇を噛みながら映画を観たことは久しくなかったということだけは確かだ。

この作品は、映像と言葉の不思議な融合だ。映画である以上この作品も間違いなく映像作品と言って良いと思うのだが、それでも、とにかく常に言葉が映像よりも前に在る。畳み掛けるように溢れてくる言葉の洪水。なんの衒いも躊躇いもなく、初めから言葉で、つまりセリフで、メッセージをそのまま伝えようとしてくる。そう、メッセージを。でもそれは、映画そのものが持つメッセージ性とは少し違う。どう違うのか、上手く表現できる自信がない。それでも敢えて表現すれば、きっとこんな感じだ。自分のために、友人のために、教え子のために、そして社会のために、必死にメッセージを残そうとした人物がどこかにいて、そのメッセージに込められた真実が、彼が発した言葉にのって映画という媒体を突き抜けてくる感覚。何とも抽象的な表現しか出来ないのがもどかしいが、きっとそんな感じだ。

こうして目の前に突きつけられた言葉の数々。その眩しさが、僕を非常に動揺させる。たぶん、眩しい言葉を直視できない自分に対する怖れがそうさせるのだ。そういえば、この作品のタイトルにもなっているモリー先生は、どこかで僕の大学院の恩師の印象と重なる。そして、その恩師の言葉も、同じように僕をよく動揺させる。してみると、この作品には、今の僕が向き合わなければいけない何かがあるのだろう。

冒頭で、この作品をどう評すべきか僕には分からないと書いた。それはきっと、この作品のテーマが僕にとって向き合わなければいけない何かを含んでいて、そしてたぶん、僕がまだそれに向き合うことに怯えているからだ。いつの日か再びこの映画を観ることがあるならば、そのとき僕はどのように評するだろう。或いは、そもそも何の気負いもなくこの作品を語れる日がくるのだろうか。まずは、そんな自分自身と対峙するところから始めようと思う。


DVD:「モリー先生との火曜日」
書籍:「モリー先生との火曜日 講談社英語文庫」 / 「普及版 モリー先生との火曜日」
| thinkingreed | 映画 | 18:34 | comments(0) | trackbacks(1) |









http://gyaoblog.cagami.net/trackback/231373
モリー先生との火曜日
このタイトル、みなさんご存知の通りのベストセラーの本ですが、 今回取り上げたいのは、その本が映像化された映画です。 私が初めてこの映画に出会ったとき、私はまだ高校生でした。 当時の私は、映画好きで毎日、浴びるように映画を観ていましたが 感動して鳥肌
| |nao-life | | 2006/02/07 6:15 PM |
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< April 2018 >>

このページの先頭へ