2005.12.24 Saturday
スーパーフィッシング グランダー武蔵 #13(アニメ)
★★★★★(12/30まで)
変態釣り師による変態釣りアニメ「グランダー武蔵」。今回はイトウというデカイ魚を釣りに行くだけの退屈な話かと思いきや、釣魔四天王ドクターカネリーの本格参戦により変態釣り合戦に一変。もうドクターカネリーが変態すぎて、正直イトウとかどうでもいいです。 冒頭、タックルを抱いて眠る武蔵。そこに忍び寄り、寝ている武蔵からこっそりタックルを奪い取ろうとするドクターカネリー。九鬼様がやってることはまだ辛うじて釣りですが、ドクターカネリーは完全に夜盗です。 武蔵を狙う鬼道グループの脅威を感じながらも、武蔵、武蔵父、ミラクルジム、すぐる、澪ちゃんのパーティーは巨大魚イトウを釣りにでかけます。しかし、武蔵はイトウ釣りの途中で超神秘ルアー「オルカイザー」を無くしてしまい意気消沈です。彼らには「ルアーは消耗品」という考え方はないのです。まあ、オルカイザーは光りますし喋りますし他のルアーと合体しますし、普通のルアーと同じように考えてはいけないのでしょうね。 落ち込む武蔵。と、そこに…… 矢文ならぬ、ルアー文が…! (↑差出人) なんていうか、もう少しマシな意志伝達手段はないのでしょうか。そして、その手紙には…… 「きみの大切なルアーを預かっている。取り戻したければ、明朝5時、ルアーをなくした場所に一人で来い」 誘拐です。ルアーが誘拐されました。小学生のルアーを取り上げて「返して欲しかったら一人で来い」。まるでいじめっこです。大人のやることではありません。 明朝5時。ノコノコと現れる武蔵。お前、親父とかミラクルジムとか、大人に相談しろよ。そこへ現れるドクターカネリー。 (ドクターカネリーこと、ワルター・フォン・カネリー。悪い科学者は大体ドイツ人です) そして、ドクターカネリーは武蔵に挑戦状を叩きつけます。いわく 「返して欲しければ私と勝負だ。きみが勝てばオルカイザーを返そう。もし負ければ、グランダータックルと一緒に私の研究室に来てもらう」 勝ったときと負けたときの条件が全く釣り合っていません。勝ったらルアーを一つ返してもらえて、負けたら生涯奴隷のモルモットです。本当にムチャクチャです。こんなムチャな話、受けるはずがありません。と、思ってたら…… (カネリー「きみに選択の余地はない」) なんと! 迷彩服の大男たちに取り囲まれてしまいました! これでは勝負を断れません! ていうか、ここまでするなら無理矢理拉致すればいいのに……。 ともあれ、二人の勝負が始まりました。先にイトウを釣り上げた方が勝ちらしいです。そして、ドクターカネリーの変態釣技が初お披露目です。 (なぜ釣りに手裏剣!? この後、手裏剣を放り投げます) (カネリー「タックル!」) (空に向かってキャスト。すると、何故か先ほどの手裏剣が集合し……) (合体!!!!!) めまいがしてきました。九鬼様って四天王の中ではまともな人だったんですね……。 しかし、こんな変態ルアー(ルアーと呼ぶのもおこがましい)で果たして魚が釣れるのでしょうか……。と、思っていたら……。 (釣れるんです!) おいおい、好奇心強すぎだよ魚ども。 さらに、ドクターカネリーのこの合体ルアー(ゾリンガーといいます)は敵への妨害もお手の物です。まず、武蔵のルアーをゾリンガーが引き上げ…… (ルアーに付いてる刃物で起用にラインを切ります) しかし、外部から何のエネルギーも加えられていないゾリンガーが、なぜ自力で鎌首を持ち上げてラインを切れるのでしょうか。明らかにニュートン力学を無視した動きですが、ドクターカネリーも超能力者なんだろうということで納得するのが賢い視聴者だと思います。 それにしても、釣りをしている小学生に対しこの仕打ち。なんて恥ずかしい大人なのでしょうか。この男には何か恥じ入るところはないのでしょうか。 (めっちゃ得意気) 恥ずかしい。恥ずかしすぎるよ、鬼道グループ。 この後、武蔵は偶然ゾリンガーを破るんですが、超能力は出てこないので詳細は省きます。ちなみに、勝負に負けたドクターカネリーは素直にオルカイザーを返してくれました。この人たちの倫理感は本当に理解できません。 関連商品:まずは原作漫画。掲載雑誌は言うまでもなくコロコロです。釣りで世界征服とか、ミニ四駆で世界征服とか、ベーゴマで世界征服とか企むのは大抵コロコロです。後は、ゲームやらサントラやらビデオやらが出てますよ。ところで、釣り漫画だと「Mr.釣りどれん」もオススメ。お釣夫人(お蝶夫人)や湖北少年(コナン)など、脱力系の釣りパロディが楽しめます。 |