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エリア88 #1-4(アニメ)
★★★★☆(1/29正午まで)

新谷かおるのベストセラー! 内乱に揺れる中東の石油国家を舞台に、そこで活躍する外国人傭兵戦闘機部隊の活躍、哀愁を描く。CGで描かれた戦闘機同士のドッグファイトシーンはまさに圧巻の一言。(GyaOより)

エリア88は、僕にとってかなり特別な漫画だ。最初の記憶は、地元の近隣センターにおいてあった、少女マンガのような絵でやけにハードボイルドな男の世界を描く不思議な作品に出会ったところから始まる。丁寧に書き込まれた飛行機とは不釣合いなほど細い線で描かれた登場人物たちが織り成す、かなりアナクロな物語を、僕は夢中で読み耽った。それからずいぶん経って祖母が入院したとき、病院の談話室においてあったエリア88と再会した。時間の経過と共に僕も成長し、昔はかっこよく見えた絵が実はけっこう安っぽいぞとか、思いのほか政治の描き方が雑だったりとか、そういうことに気付かされはしたけれど、それでも骨太で、不思議な色合いのノスタルジーに溢れたこの作品の魅力が失われることは無かった。そんなこんなでエリア88は、僕にとって数少ない大切な漫画だ。

普通、大切な漫画がアニメ化されると不安になるものだ。声優に登場人物のイメージを壊されてしまわないか、間抜けな監督の野心からでた余計なオリジナリティで、作品の世界観を台無しにされていないかなど、不安材料が尽きることは無い。けれども今回は、いきなり初っ端からその不安を吹き飛ばされた。オープニングが圧倒的にかっこいいのだ。Angelsが奏でる、バッハの小フーガをアレンジしたオープニングテーマ「Mission(Fuga)」の重厚な音色にあわせて、激しく乱高下し、入り乱れるように飛ぶ戦闘機。蒼空と黄金色の砂漠の狭間で行われる音速の殺し合いは、どこか哀しくも美しいこの作品の世界観を実によく伝えている。

まだ始まったばかりでなんとも言えないが、これまでのところ物語の脚色も許容範囲内だ。原作では六木剛と名乗っていたNP通信のカメラマンに対応すると思われる新庄真という戦場カメラマンが、どうやら本作オリジナルのキャラクターとして全体をナレーションするという構成のようだが、とにかく原作の世界観を壊さないように気が使われているようで、決して嫌な感じにはなっていない。もっともこの新庄という男、敵である神崎悟からの依頼で戦場に来ているという、原作とは全く異なる設定になっているので、今後の展開をどうするつもりなのか少々不安ではあるが。

今後この作品に失望させられるか、或いは僕のおすすめ作品リスト入りを許すことになるかは分からないが、少なくとも僕の人生に三たび登場してくれたエリア88という名作に、心から感謝したい。


DVD:「エリア88」 / 「エリア88 劇場版」
漫画:「エリア88」
CD:「エリア88-ミッション・サイバートランス」(本編で使用されたトランス楽曲を収録したサントラ)
ゲーム:「エリア88」
| thinkingreed | アニメ | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) |









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