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ネブラスカ魂(映画)
★★★☆☆(11/3正午まで)

古き良き西部劇という意味では、やはり名作というべきなのだろう。それでも星三つなのは、恐らく時代のせいだ。古い映画を観るときにはよくあることだが、あらゆる点で価値観が異なり過ぎていて、とにかく感情移入出来ない。感情を押し殺して何も語らない女性像。達観したかのようにニヒルな男性像。正直、全てが不可解だ。中島みゆきの「時代」でも口ずさみたくなる。

極めつけは、悪に成り下がった親友を撃ち殺したときのアラン・ラッドの台詞だ。「お前だけは撃ちたくなかった。分かるだろ。」

全然分からない。いくら悪に落ちぶれたとはいえ、親友を撃っておきながらそれは無いだろ、としか思えない。「こうするしかなかったんだ。」って、何もしてないじゃないですか。

不思議なのは、同じ古い作品でも日本のものは比較的感情移入し易いことだ。例えば眠狂四郎のような作品でも、運命に翻弄される女性と寡黙な男性は定番だが、こちらは何故か理解出来るところが多い。時には、感動を感じさえする。やはり、ここら辺は文化的なものなのだろう。こういう観点から観るなら、西部劇もまた違った面白さがある。実際に開拓時代の西部がどうだったかではなく、そのような映画がもてはやされたという“時代の精神”を感じるからだ。

歴史が好きな人や、映画を学問的に学んでいる人には、確かにこれはなかなか愉快な体験かも知れない。しかし映画を鑑賞する方法としては、僕にはどうしても魅力的には思われない。というわけで僕は今、しばらく西部劇はよしとこうと思っているところである。


DVD:「荒野の用心棒」 / 「ヤングガン」
CD:「西部劇テーマ ベスト」
書籍:「マカロニウエスタンのすべて」
| thinkingreed | 映画 | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) |









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