GyaO Review Blog[ギャオレビューブログ]

マイクロ・キラーズ Vol.3 脅威の殺人ウイルス:エボラ・ウイルス(ドキュメンタリー)
★★★★★

 映画「アウトブレイク」の元ネタにもなったエボラウィルス。劇中にも出てきた、宇宙服を着て作業するレベル4研究員の生々しい話が特に興味深かったです。

 宇宙服を着て作業している彼らを見ると、まず思うことが「注射針やメスなどで感染事故が発生したら大変だ」ということでしょう。しかし、脆弱な僕たちの想像力はそこで止まってしまい、その先を想像することはできません。ですが、実際は……

「空気が乾燥してるため、喉が渇くんです」
「でも、水を飲んだらトイレが増えるんです」

 など、想像もつかない問題が発生しているのです。こういうところが非常に興味深いのです。

 いや、トイレが増えるとかは実際大変な問題なんです。宇宙服を着る前に、シャワーや殺菌など何度も衛生的なチェックを行うのですが、トイレのたびにアレをやるのは、そりゃもう想像するだけで大変なことです。こういう問題は多々あることで、いちばん大切な部分(この場合であれば研究対象の感染事故)を考慮すると、他のもっとしょうもない、しかし、大変な部分で問題が発生してしまうのです。見ただけでは想像できない、そういう生の声こそが、知的好奇心を満足させてくれるんです。

 以前、同シリーズの番組を見たときも感じましたが、科学的根拠に基づいたフィクションで病気の危険性を身近に感じさせながら、医学者のコメントや病気の実態などを紹介するやり方が非常に巧いですね。物語性があるし、内容もショッキングなので集中力が途切れません。良い作りだと思います。


GyaOのページ:http://www.gyao.jp/sityou/catedetail/contents_id/cnt0023285/
| cagami01 | ドキュメンタリー | 16:49 | comments(0) | trackbacks(10) |
禁断の聖書 Vol.2 キリストのライバル(ドキュメンタリー)
★★★★★

 今では最もメジャーな宗教であるキリスト教ですが、キリスト教成立当時から、イエスのライバル的な「救世主」や、人気のあった他宗教も当然あったわけで、この番組では、それらの紹介と、なぜそれらが落ちぶれて、逆にキリスト教が生き残ったのか説明されます。非常に面白いです。キリスト教のことをあまり知らない人はもちろん面白いし、そこそこ知ってる人でもやっぱり面白い内容だと思います。すごく知ってる人は知らんw

 たとえば、他宗教が没落した理由として、ミトラス教は「女性の入信を認めていなかったから」というのが提示されます。一方、キリスト教は間口が広かったんですね。これは分かりやすい。一方、面白いのが、イシス信仰が落ちぶれた理由が「男性に人気がなかったから」で、なぜかといえば、イシス信仰の女性信徒は一定期間純潔を守り通した、つまりセックスをさせてくれなかったので、男性から不人気でイシス信仰は没落したわけです。見方を変えれば、現在のキリスト教の人気は「セックスができなくて不満を感じた男性たち」によるものともいえるわけで、キリスト教のそういった側面も覗ける非常に良い番組だと思います。オススメ。

 あと、知ってる人は知ってるだろうけど、魔術師シモン・マグスに対するキリスト教徒の扱いが酷いw シモンが奇跡を起こしてピョーンと空中に浮いたら、「神よ、あいつを墜落させて」とか酷い祈りを捧げて、落っこちたシモンは骨折。ここぞとばかりに民衆はシモンに石を投げつけるっていう。石を投げるっていうと何だか可愛らしいけど、「石を投げつける」=「石打ち」で、石打ちはれっきとした死罪だから、これで死んだかどうか知らないけど、シモンさん可哀想だよ。
| cagami01 | ドキュメンタリー | 22:20 | comments(2) | trackbacks(1) |
マイクロキラーズ Vol.1(ドキュメンタリー)
★★★★☆

 GyaOのドキュメンタリーはあまり当たりがなかったけど、これは面白かったです。アメリカを舞台にフィクションという名のちょっとしたシミュレーションを行っているのが正解。結核の歴史やら、治療法やら、感染経路やら、HIVとのあわせ技やら、結核に関する多方面の知識を詰め込んでいながらも、フィクション部分で一本芯が通っているために散漫な印象を与えません。

 しかし、結核もそうですが、他の感染病に関しても思うのは、家に閉じこもってあまり人と会わないのが、一番健康にいい気がします(笑) 僕なんかかなり健康的なんじゃないかなー。電車とかほとんど乗らないし、外出すらしないし。あと、HIVが既に死に直結する病気ではなくなってるというのがビックリしました。僕のアンテナが低すぎるのかな……。


GyaOのページ:http://www.gyao.jp/sityou/catedetail/contents_id/cnt0022670/
| cagami01 | ドキュメンタリー | 21:07 | comments(0) | trackbacks(6) |
戦車「地上最強の戦闘マシン」(ドキュメンタリー)
★★☆☆☆(10/9まで)

 GyaOが書いているように「貴重な記録映像を元に」作られた戦車番組。とにかく「貴重な記録映像」の時間が長い。長すぎます。そんで、戦車はないがしろ。極端な話、地上戦闘の映像を適当に流してるだけでも、戦車はそれなりに画面に登場しますが、この番組は、その程度しか戦車を取り上げず、そのくせ「これは戦車番組です」と言ってるわけで、戦車番組としては甚だどうかと思います。

 以前、ディスカバリーチャンネルでも戦車番組をやっていたのですが、あれなどと比べても、戦車番組としての質は低いです。例えば戦車の装甲に関しても、ディスカバリーなら「〜〜戦車は装甲xxミリで、これは〜〜の攻撃すら防ぎます」のように、実際の防弾効果にも触れてくれるのに、この番組では「装甲xxミリ」とだけ伝えて投げ出します。戦車大好きな人なら脳内補完できるのかもしれないけど、そうじゃない人には楽しめるレベルの情報ではありません。

 ただ、「戦車番組」と思わずに見るなら、それなりに価値はあるのかも?? GyaOが謳うように、本当に「貴重な記録映像」ならば、「貴重な記録映像」を編集したこの番組にもそれなりに価値がありますよね。僕には、これが本当に「貴重な記録映像」なのかどうかは分かりませんが。

 少なくともいえることは、僕はこの番組に知的好奇心を刺激されなかったと言うことです。


書籍:「萌えよ!戦車学校―戦車のすべてを萌え燃えレクチャー!」 / 「萌えよ!戦車学校 02式」
| cagami01 | ドキュメンタリー | 14:10 | comments(0) | trackbacks(1) |
Uoo Project(ドキュメンタリー)
★★☆☆☆(6/15まで)

 UFOとアイルランドと妖怪を見ました。

 こういう番組にいかに積極的に騙されるかで、オトナの価値が決まると思うのだけど、これはイマイチ楽しめないかな。良くも悪くも冷静すぎます。この手の番組に限っては民放のUFO特番のように「何か重大な秘密を暴いてるかのような」もしくは「あたかも危機が身近に迫っているかのような」感じを出した方がウキウキするんですよね。今回のこれは、そこまでキャッキャと盛り上げてるわけでもないし、かといって、深くつっこんでるわけでもない。なんだか中途半端な印象を受けました。個人的には、川口浩探検スペシャルみたいな、あんくらい突き抜けてやってもらった方が楽しめますね。
| cagami01 | ドキュメンタリー | 14:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
考古学・歴史  死者の謎掛け/失われた都市(ドキュメンタリー)
★★☆☆☆(3/5正午まで)

 アンコールワットのお話。
 ある日突然放棄された都市というのは世界に結構あるものですが、ここもそのひとつです。その謎に様々な角度からアプローチするのが本作品のテーマなのですが……。

 結論は「よくわからねえ」ということで落ち着きます。一時間引っ張ってその程度か。特に目新しい仮説も出てきませんし、着眼点もまあそんな感じか、というレベルです。

 旅行に行ってみたい、アンコールワットは初心者だけど入門用として知識を付けたいという方は見ても良いかもしれないけど、それ以外にはあんまりお勧めできません。


DVD:「ディスカバリーチャンネル 密林の至宝:アンコールワット」 / 「プロジェクトX 挑戦者たち 第4期 Vol.4 アンコールワットに誓う師弟の絆」
書籍:「ガイドブック D22 アンコールワットとカンボジア 地球の歩き方」 / 「悲しきアンコール・ワット」 / 「アンコール・ワットを読む」
| tina | ドキュメンタリー | 11:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
翔け!フジ子・ヘミング 35年目の世界初挑戦(ドキュメンタリー)
★★★★★(3/15正午まで)

言葉が無い、というのは本当に久しぶりだ。特に、ドキュメンタリー作品では。

フジ子・ヘミングの名前はもちろん知っていた。彼女のピアノもわずかだが耳にしたことがあったと思う。でも、今回改めて聴いてみるまで、僕は彼女のピアノがこんなにも魅力的だとは知らなかった。

作中を通して繰り返し弾かれるラ・カンパネラ。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番。まるで、迸るようなピアノ。

全身音楽家、という印象だった。(実はとってもお洒落なのに)冴えない風貌。滑舌の悪い、どこか言葉足らずな喋り方。運命に翻弄され、15年も隠棲した末に再び光の当たる場所へ現れた彼女は、きっとピアノを弾いているときが一番饒舌であるに違いない。

外は凍てつくような寒さの一月の深夜。今宵この夜、暖かい部屋の液晶画面のなかで、この素晴らしい芸術家に出会えたことを本当に感謝したい。


CD:「奇蹟のカンパネラ」 / 「憂愁のノクターン」
DVD:「フジ子・ヘミングとウィーンの仲間たち/サントリー・ホール・ライヴ」 / 「フジ子・ヘミングの軌跡」
書籍:「フジ子・ヘミング 運命の力」 / 「ほんの少し、勇気をあげる To you from Fujiko Hemming」
| thinkingreed | ドキュメンタリー | 03:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
考古学・歴史 死者の謎掛け/処刑島
★☆☆☆☆(2/25まで)

ある島に残された9人の米兵たち。彼らの行く末はいったいどうなったのか。最先端の調査で、失われた歴史の真実に迫ります。

 というGyaOの紹介文に惹かれて見てみたのですが、これは正直期待ハズレ。まずもって問題なのは、「兵士たちがどうなったのか?」という問題は「おそらく日本軍に処刑されたのだろう」と答えが出ちゃってるところ。こちらとしては、行方不明になった彼らがどうなったのか最先端調査で行方を突き止めるものだとばかり思ってたのに、フタを開けてみれば彼らの遺骨を探すプロジェクトになってしまいました。確かに遺骨から個人が特定できれば彼らの行く末が分かったこと(やっぱり処刑されてたんだね、と確定すること)になりますが、でも、これではドキドキしないなあ。たくさんの可能性の中から一つに絞り込む過程が楽しみなのであって、なのにこれは、ほぼ一つに絞り込まれた可能性を確認する作業ですからね。

 また、最先端調査というのが、基本的にはスコップで土を掘り返して、ふるいにかけて残留物を調べるというもので、地味なことこの上ありません。それで「骨っぽい」となったら専門の鑑定所でDNA鑑定など行われるのですが、DNA鑑定などの描写はほんのちょろっとで、映像の大部分は調査隊の肉体労働です。これでは知的好奇心も満足しません。

 というわけで、本当に当たり障りのないドキュメンタリーという感じでアテが外れました。あえて言うなら戦争当時の映像と思われるものが使われていたので、それが興味深かったことくらい? でも、そんなものは他の番組で代替が利くので、そのためにこれを見る必要はないですねー。


書籍:「DNA鑑定―その能力と限界」 / 「DNA鑑定―科学の名による冤罪」
| cagami01 | ドキュメンタリー | 14:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
考古学・歴史 Vol.24 ザ・バイキング:海賊船(ドキュメンタリー)
★★★★☆(2/5正午まで)

 ヴァイキングと言えばAoKで筆者が大変お世話になった文明です。(文明と呼ぶかは微妙ですが)

 と言うわけで、前回足りなかったヴァイキングシップと武器防具に迫る、より男の子向けな第二弾。前回より面白いよ。

 まず、シンボルであるヴァイキングシップが大々的に取り上げられます。これがカッコイイ。30ノット(約55km/h)もスピードが出たらしいぞ、超クール!!! 現代ヨットとのマッチレースでは鼻の差で敗れますが、1000年も経ってるんだから、2倍くらい速度が出ないと話にならない。ヨットカッコワルイ。

 続いて武器防具に焦点が移ります。もう完全にドラクエの世界。盾に斧の刃を振り下ろしてみたり、鎖帷子を槍で突いてみたりします。結果、武器防具は同年代の西洋諸国と大差ないことが判明。では、彼らの強さはどこから来たのか? 後半のクライマックスはここです。

 その源は精神。英語で言うとスピリット。カッコよくいうとヴァイキング魂
 勇敢に戦って死ぬと、あの世(ヴァルハラ)で神と一緒に最終戦争に参加できるそうです。神と剣を並べて戦えるなんて、想像するだにカッコイイ。教会なんて暗くて狭いところに引き籠り、最後の審判にガクブルしながら体育座りしてる伴天連どもに負けるはずがない。

 まあ、そんな感じで終始ヴァイキング魂に触れることが出来ます。「オレも船で七つの海を目指すぜ」とか一度でも考えたことがある人は見ておいて損はないでしょう。


書籍:「ノルマン民族の謎―海賊ヴァイキングの足跡」 / 「剣の歌 ヴァイキングの物語」 / 「エッダとサガ―北欧古典への案内」 / 「ルーン文字」
DVD:「バイキング」 / 「武器と防具 (西洋編)」


| tina | ドキュメンタリー | 14:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
生物学 ヘビの恐怖〜アメリカの実態 (ドキュメンタリー)
★★★☆☆(2/5まで)

※毒蛇に噛まれた症例や死亡事例など、グロテスクな表現を多数伴います。結構キツイので注意。

 漫画や映画の世界には、しばしば蛇が登場します。
 ロックバンドのヴォーカリストが巨大アナコンダと死闘を演じるロック漫画「無頼男」、蛇を繋げて鞭にする技が登場する「魁! 男塾!」など枚挙にいとまはありません。

 仮想化され、デフォルメされた蛇は確かに可愛いのですが、動物園などで目にするリアルの蛇には嫌悪感を持つ方も少なくないでしょう。独特の動きをもち、シャーシャーと舌を鳴らす姿は不気味ですし、なんといっても噛まれれば死ぬ可能性を持つ毒蛇の存在が蛇という種を象徴しています。このドキュメンタリーはそんな毒蛇に、特に的を絞った一本です。

 アメリカには4種類の国産毒蛇に加え、近年のペットブームで多種多様な蛇が世界中から集められているそうです。ネットオークションではコブラが150ドルも出せば買えるそうですから、お手軽なペットと言えます。

 その反面、不十分な知識と設備のために毒蛇に噛まれる事件も増えているそうです。蛇の毒を中和するには抗毒血清が必要です。蛇の血を飲めばいいと言う聖紆塵の言は嘘なので信じないように。

 血清はレアもので、大きな病院でも取り扱いは少なく、専門チームの奮闘ぶりが語られます。毒といっても種によって効果は様々で、呼吸疾患を発するものや、痛烈な痛みを伴うものもあります。「腕が通常の5倍、足の2倍ほどにもふくれあがった」とありますので大変危険です。また、噛まれなくとも、かすっただけで毒は注入されます。「それくらいの傷なら問題はない」という呼傑の言は嘘なので信じないように。

 また、死に至った最悪のケースとして、全長3.5メートルのボア(ニシキヘビ)に首に巻き付かれ、絞め殺された話も出てきます。たかが3.5メートルでこのパワーですから、無頼男のアナコンダは生身の人間が勝てる相手とは思えません。

 「人間は蛇に愛情を持って接することが出来るが、蛇が人間を愛することはないので、隙を見せないように」というのが全体のテーマでしょう。もし蛇に愛されたいと思う方がいらっしゃれば「天使のしっぽ」をご覧になることをお勧めします。


書籍:「毒蛇」(医学史発掘ノンフィクション) / 「日本産蛇類カラー写真図譜並びに日本産毒蛇咬症の治療」
DVD:「アナコンダ」 / 「パイソン」
| tina | ドキュメンタリー | 13:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
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