2007.08.30 Thursday
復活の日(映画)
★★★★★(9/1まで)
軍が開発してた細菌兵器が漏れ出しちゃって、世界は見事に滅亡したんだけど、このウイルスが0度以下だと毒性を持たなかったため南極にいた人たちだけ無事だったというお話。 で、無事生き残れたのはいいけど、祖国はなくなっちゃったし、食料も残り二年分しかないしでションボリしてた各国南極基地のみなさん。さらに悪いことに、アメリカで核爆発級のでかい地震が発生するみたいで、地震が発生したら自動報復装置が作動してアメリカの核がソ連にカッ飛んでいき、ソ連は報復で(なぜか)南極を狙ってくるので、生き残った人類も見事に全滅しちゃうので、まあどうしましょう、と展開します。 アメリカの自動報復装置を解除すべく、主人公の吉住さんとアメリカ人のカーター少佐は、ウイルスに犯されたアメリカ本土へ、命を捨てて上陸することを決意します。南極基地でしめやかな送別会が行われた後、潜水艦に9日間揺られてやってきましたアメリカはワシントン。しかし、なんということでしょう。主人公たちが自動報復装置を解除しようとしたその瞬間、恐れていた地震が発生し、世界は核の炎に包まれたのでした。この時の主人公の気持ちはきっとこうだったに違いありません。 「ちっくしょううう、何のためにこんなところまで命がけで来たんだよ〜〜。ああああああ、送別会なんか出ずにさっさと出発すれば良かったー!」 誰が悪いわけでもありませんが、明らかに送別会のせいでした。結果論ではありますが、「こんな時のために取っておいた、とっておきの酒だぜ!」「飲みますぜアヒャー」とか言ってる間に出発しておけば、こんなことにはならなかったんですね。まったく誰が悪いわけでもないんですが、悲しい話です。 最後は砕氷船に乗って生き残ってた女性や子供たちと、なぜか吉住が再会するんですが、一体彼らがどこで落ち合っているのかがさっぱり分かりません。あれが南極だとしたら、ボロボロの吉住は泳いで海を渡ってきたのかよって話になりますし。現実的に考えて南米あたりなのかな?? そんな感じで、ラストシーンの意味不明さは納得いきませんでしたが、全般的には面白かったです。無線の使い方を知らないアメリカの子供のエピソードが一番印象的でした。しかし、小松左京映画は「日本沈没」といい、いつも「あらあら、まあ大変ですね」って感じで、何ら事態を好転させず、そのまま終わるんだよなあ。いや、でも、「復活の日」はそれでもワクチンができただけマシなんだろうか。 DVD:復活の日 DTSプレミアムBOX |